2020年10月号目次

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国連創設75周年

国連創設75周年記念ハイレベル会合での集団安全保障条約機構(CSTO)加盟国代表としてのビデオメッセージ

セルゲイ・ラヴロフ ロシア連邦外務大臣

P.4

過去を振り返りますと、国際関係の民主的システムの構築に、国際連合の創設者らがいかに断固とした覚悟をもって取り組んだか、私たちは心の底から感心するばかりです。彼らは来たるべき世代を戦争の惨禍から救いたいという思い、人権への信念をゆるぎないものにし、公正なる世界秩序と社会進歩のための条件を作り出したいという思い、そのような共通の思いで団結していました。


世界の食糧確保だけにとどまらないFAO進歩に貢献した75年

オレグ・コビャコフ

P.8

2020年10月16日、国際連合食料農業機関(FAO)は創設75周年を迎える。FAOは国連の専門機関の1つであり、食糧問題のほか、農業、林業、漁業の問題、さらには農村開発の問題に取り組んでいる。そのためFAOは、10月24日が創設記念日である「大きな国連」よりも、丸一週間も早く創設されたのである。


JUBILEUM

ラオスとロシア、友好と協力の60年

サレムサイ・コンマシト ラオス国外務大臣

P.28

ラオスとロシアの友好関係は、まだソ連が存在していた時代から続いている。その根本には、友情、相互理解、信頼、そして互助精神がある。地理的に遠く離れていること、文化、習慣、言葉が違うこと、さらには両国内、周辺地域、世界全体で政治的な大変動が起こったことにもかかわらず、両国の伝統的友好関係は途切れることなく続いている。


外交

モンゴルとロシア、遠くの親戚よりも近くの他人

ニャムツェレンギーン・エンフタイワン モンゴル国外務大臣

P.34

私たちの今日の平和な生活は、決して簡単に手に入ったわけでなく、私たちは毎日の生活の中で、過去の英雄たちを思い出さなくてはならない。特に今年は、第二次大戦に終止符が打たれてから75年の節目だ。モンゴル人民革命軍の勇敢な兵士たちは、ソビエト兵士らとともに、祖国のため、独立のため、立派に戦った。勝利の価値はとても大きく、両国の国民の心を近づけるものとなった。


新しい挑戦と脅威

国と国との相互作用の一要因としてのコミュニケーションの諸類型:問題提起

ウラジスラフ・ガスミャノフ、ワレンチナ・コムレワ

P.38

コミュニケーションの諸側面についての近年の研究は、人文系研究のなかでも最も研究の盛んな分野の一つである。しかし、それらコミュニケーションは一定の条件下で起こり、一定の規範や規則に則り、具体的な国家的および(または)国際的制度によって制度化され、正当化される。結局のところ、コミュニケーションは一定の秩序と類型に従って発展すると同時に、その秩序と類型自体もまた、コミュニケーションによって影響を受けるのである。


非政治的リスクの影響下における世界の教育政策

エカチェリーナ・アンチュホワ

P.50

現在のパンデミックは、2015年に国連が採択したSDGsの取組みを脅かしており、それは教育へのアクセスの拡大を目指す目標4も例外ではない。パンデミック以前の世界において約22%の子供たちが教育の機会を奪われていたが、オンライン授業への大規模な移行が急速に進む中で、インターネットの使用環境や家庭の経済事情によって、教育へのアクセスがさらに制限されることとなった。


文化協力の方向

長い家路:旧植民地の文化財の返還、重要な政治潮流として

キラ・サゾノワ

P.62

かつての植民地による文化財の返還要求が再び高まっていることをとりあげるのに、今年は歴史的にもよいタイミングだろう。欧米諸国を巻き込んだ「Black Lives Matter」運動は、旧宗主国が自らの反省の態度を表明するのに好都合な情報環境をつくり出すとともに、植民地時代に持ち出された文化財を保有し、展示するということが、一種のネオコロニアリズムであるという「新しい倫理観」を生み出す土壌ともなっている。


経済

米国:「大恐慌 2.0 」

ウラジミル・ワシリエフ

P.76

2020年6月初め、アメリカ経済の景気循環を判定する全米経済研究所は、2009年6月以来10年半(128カ月)続いた景気の拡大局面が今年2月で終了したと発表した。この拡大局面は、1854年からアメリカ経済の景気循環の観測が始まって以来、最長のものとなった。


環境

放射性廃棄物処理問題の解決におけるアメリカプラグマティズム哲学

ユリア・レベジェワ

P.88

20世紀の原子力産業の急速な発展と、放射性同位体の幅広い使用によって、放射性廃棄物と使用済み核燃料が全世界で蓄積された。放射性廃棄物と使用済み核燃料の処理を間違えれば、一国のみならず、地球全体の環境に大きな被害を与えてしまう。そのため、放射性廃棄物と使用済み核燃料の処理問題は、地球環境問題における最重要の要素といえる。


環境と主権:脅かされるブラジル

マルセル・バゼッラ

P.98

アマゾンでの放火と森林伐採に反対する国際的デモは、大国による政治的圧力や商品ボイコット、経済制裁などのリスクのみならず、主権を脅かす原因ともなっている。ブラジルのアマゾンに注目が集まる中、以前には見られなかったような規模での政治的要求が付きつけられようとしている。


オピニオン

ベラルーシ社会の古い法律と「新しい」権利。議員である法律家によるメモ

アレクセイ・エゴロフ

P.112

人間社会におけるすべての問題は、話し合いでものごとを解決する能力の不足によるものだ。権利が契約によって発生したとする理論は、非常に簡略化した形ではあるものの、原始社会の状態を「万人の万人に対する闘争」(トマス・ホッブス)として描いており、その結果として、人間は他人の生活と自由を尊重する代わりに、自身の無法状態を制限するという契約の必要性を認識した。そのようにして、法が発生し、権利が生まれた。


歴史の道標

キューバの発展と第三世界の人民解放運動に関するキューバ指導部の第一次ハバナ宣言における見解の形成過程

アルチョム・レピョシキン

P.118

1960年代前半におけるラテンアメリカ、アジア、アフリカ諸国における解放運動に関するキューバ指導部の見解の形成過程について幅広く研究しようとする、筆者の試みの第一歩がこの論文である。

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