「京都議定書-2」:西ヨーロッパの気候外交の「レームダック」

2020年12月31日、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の、京都議定書に加えられたドーハの改正案が発効する。この文書は、2013年から2020年の京都議定書の約束期間を延長し(以下、「京都議定書-2」という非公式な名称を用いる)、先進各国が負担する温室効果ガスの削減目標値の更新を盛り込んだ、京都レジームへの一連の改正を含むものである。

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ヴィシェグラードグループ ヨーロッパに残されたウクライナの希望

2021年、チェコスロバキア連邦共和国、ポーランド共和国、ハンガリー共和国[1]との間でヴィシェグラードグループ創設に関する協力宣言が調印されてから30年が経つ。ヴィシェグラードグループはその間、山あり谷ありで、参加国それぞれの政治的立場も離れたり、近づいたり、大きな変化を経験してきた。

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オレグ・コビャコフ

世界の食糧確保だけにとどまらないFAO

2020年10月16日、国際連合食糧農業機関(FAO)は創設75周年を迎える。FAOは国連の専門機関の1つであり、食糧問題のほか、農業、林業、漁業の問題、さらには農村開発の問題に取り組んでいる。そのためFAOは、10月24日が創設記念日である「大きな国連」よりも、丸一週間も早く創設されたのである。

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キラ・サゾノワ

長い家路:旧植民地の文化財の返還、重要な政治潮流として

植民地時代の大きな影響は、歴史や地理、国際体制のみならず、地球上における文化財の配置にも及んでいる。植民地への拡大は、西欧を中心にして世界各地に広がったわけであるから、ヨーロッパ各国の大美術館が現在保有しているコレクションが、世界各地から持ち込まれた文化財によって充実していることは当然のことだ。

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