上海協力機構・第20回記念サミット:イランのことなど

ウラジーミル・サージン ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員、歴史学博士 上海協力機構(SCO)の記念サミット タジキスタンの首都ドゥシャンベでは9月16日から17日にかけて、第20回目となる上海協力機構(SCO)の記念サミットが開催された。タジキスタンのエモナリ・ラフモン大統領(議長)、カザフスタンのカシィム=ジョマルト・トカエフ大統領、キルギスタンのサディル・ジャパロフ大統領、パキスタン

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ミャンマー・スパイラル

グレブ・イワシェンツォフ 特命全権大使 (翻訳:福田知代) 歴史はらせん状に発展する――そう主張したのは、古代ギリシアの著述家・歴史家であったクセノポンである。この言説が生まれてから、約2500年。この言葉は、ミャンマー連邦共和国の現在の状況にも当てはまるだろうか。 数十年間に渡り、ミャンマーでは軍事政権が行われてきた。2008年に可決された憲法は、国内で複数政党選挙制度への道を開いたが、同時に、

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「ASEAN独自のインド太平洋構想」と急激に先鋭化する米中対立

インド太平洋構想とは、インド洋と太平洋という2つの大洋を一体とする空間に、従来の「アジア太平洋」に代わる新たな地域秩序を形成しようとする概念である。この議論には米国・日本・オーストラリア・インドが主として関与している。停滞していた「4か国」協力の動きは中国が「一帯一路」構想を打ち出すとすぐさま活発化した。

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現代の国際関係におけるSCOの役割:ウズベキスタンからの視点

2021年6月15日、上海協力機構(SCO)は設立から20周年を迎える。その比較的短い時間の間に、この組織はユーラシアでも最も影響力のある多国間組織の一つに成長した。中央アジアの安定と平和の確保における上海協力機構の役割は、海外の専門家たちによって様々に評価されている。

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上海協力機構とユーラシア安全保障の課題

SCOは、一方からはロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン、他方からは中国が参加し、国境地区における信頼強化と兵力の削減に合意した交渉を前身とする点を思い出してみて下さい。これが、SCOという枠組みにおいて、加盟国一帯の安全保障と安定性の強化という主題に注意が向けられている所以です。

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