NATOの東方拡大を阻止せよ

セルゲイ・リャブコフ  ロシア連邦外務副大臣 (翻訳:青林桂) アルメン・アガネシャン(「国際生活」編集長):露米首脳会談がロシア主導の下ジュネーブで実施され、ロシアの懸案事項である安全保障問題が話し合われました。ロシア側が提起した問題は、二国間協議だけでなく、NATOロシア理事会や欧州安全保障協力機構(OSCE)でも議論されています。どのようにして欧米側を交渉のテーブルにつかせることができたので

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外国人観光客の手記(ロンドン、パリ、ローマ、マドリード、ウィーン)

アレックス・イノゼムツェフ (翻訳:福田知代) 前書きに代えて  外国に駐在している外交官は、もちろん、大使館内の日々のルーティンに忙殺されている。けれども、その中でも重要な任務は、駐在している国について調査することである。それも詳細に――権力機構やその作り手、政治や経済、文化など。言ってみれば、その国のすべてを調査するのだ。  しかし時として、外交官よりも観光客の方が国を詳しく知って帰っていくこ

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ロシアの対欧州連合経済外交

アンドレイ・ナリシュキン ロスジオロジヤ・ホールディング、RGコンサルティングLLCマネージング・ディレクター、Ph.D. アレクサンダー・チュリン 在ルーマニア・ロシア連邦大使館一等書記官、経済学博士 (翻訳:中村有紗) ロシアは世界地図上でユーラシア大陸にあたる位置を占めており、これらの地域での経済協力は非常に重要です。しかし、西欧諸国は伝統的にわが国の経済活動に大きな役割を果たしてきました。

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クレムリン対エリゼ宮 アフリカを巡る争い?

ワシーリー・フィリッポフ ロシア科学アカデミーアフリカ研究所主任研究員、歴史学博士 (翻訳:青林桂) 現在、アフリカ西部ならびに中央部において大規模な政治変動が進行中である。フランスは、かつて植民地であったアフリカ諸国が自国の勢力圏内にあると未だに信じて疑わないが、現実にはそれらの国々で地歩を失いつつある状況だ。状況はもはや一方通行ではなく、アフリカ諸国自身も、単一のドナー、スポンサー、あるいはパ

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トルコはなぜ、ウクライナでの自国無人機の使用に不満なのか

トルコのマスコミが「プーチン、トルコの武器に驚く」(i) と書きたてる一方で、トルコ政府は、ウクライナ南東部の武力紛争で、自国の無人機Bayraktarが使用されたことを快く思っておらず、距離をとろうとしている。ウクライナは10月26日に同無人機を使用し、「ミンスク合意には違反していない」と主張している。しかし、実際に攻撃を受けたルガンスク人民共和国の側では、接触ラインに沿っての軍用機の使用および

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「ストラテジック・トライアングル」と欧州

ウラジミール・バトゥーク ロシア科学アカデミー アメリカ・カナダ研究所主席研究員、歴史学博士 (翻訳:青林桂) 米国・中国・ロシアからなる「ストラテジック・トライアングル」は、世界が米国とソ連という「超大国」を筆頭とする二つの軍事・政治ブロックに分断されていた冷戦時代に地政学的現実となった。米国は、社会主義超大国であるロシア・中国の二国関係が強化されぬよう、米国が各々と最適化された関係を維持しなが

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ゼレンスキー、黒海におけるNATOプレゼンス拡大の重要性を指摘

ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とニューヨークで会談し、黒海におけるNATO艦隊のプレゼンスの強化が重要であるとの考えを示した。ウクライナ大統領府報道部が明らかにした。 「黒海地域における安全保障強化に向けたNATOとの共同努力の重要性について、大統領は黒海におけるNATO艦隊のプレゼンスのさらなる強化、および黒海沿岸各国の相互協力の重要

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フランス外相 イギリスはいつも日和見主義

(写真:タス通信) フランスのジャン=イヴ・レドリアン外相は、オーストラリア向けの潜水艦建造契約の破棄による深刻な危機について、嘘と二枚舌を非難し、信頼の損失、さらには同盟諸国がフランスを軽んじていることについて言及した。RFIが伝えた。 ジャン=イヴ・レドリアン外相は、キャンベラおよびワシントンからフランス大使を帰国させ、フランスとアメリカ、オーストラリアの間には、「深刻な危機が存在している」と

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メルケル首相、25年後の欧州はガスの輸入に依存しない

ドイツのアンゲラ・メルケル首相はウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領と会談し、ヨーロッパは気候中立の達成を望んでおり、25年後にはガスの必要量は今よりも大幅に少ないものになる、との考えを示した。タス通信が伝えた。 メルケル首相は、「2050年に向けて一歩一歩、ヨーロッパは気候中立を目指す。それが意味するものは、最悪でも25年後には、ロシアからヨーロッパへのガスはすでに供給されないか、もしく

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露独首脳会談、モスクワで8月20日に開催

8月20日、ロシアのプーチン大統領とドイツのメルケル首相との首脳会合がモスクワで開催される。ロシア大統領府公式サイトが明らかにした。 そのなかでは、「様々な分野における両国の協力の現状と展望を議論し、国際問題および地域問題についても検討される」という。 7月21日、プーチン大統領とメルケル首相は電話会談を実施。ドイツと欧州連合のエネルギー安全保障を強化することを目的とする「ノルドストリーム2」は、

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