バルト諸国の歴史政策がロシアとEUとの関係に与える影響

セミョーン・ボイコフ ロシア連邦外務省外交アカデミー博士課程 (翻訳:福田知代) 「歴史政策」という用語は、政治的実践のカテゴリーとして、1980年代にドイツ連邦共和国で初めて用いられ、その後、2000年代にポーランドで使われていた。ロシアの歴史学者A.I.ミレルが指摘しているように、歴史政策とは、国家、行政および財政資源を、歴史および記憶の政治の分野において、支配層のエリートのために活用すること

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日本とバルト諸国  その対中国戦略に果たす役割

オレグ・パラモーノフ ロシア外務省国際関係大学東アジアSCO研究センター上級学術研究員 7月上旬、日本の茂木敏充外務大臣は初めてのバルト諸国歴訪を実施した。今回の歴訪の表向きの理由は、日本が常任理事国を務めていた国際連盟の100周年というものだった。日本の各メディアは今回の歴訪の目的を、国際舞台において増大する中国の影響力の抑止と報じている[1]。結果をみても、それに疑問はないだろう。 日本がEU

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