「パリで行われたノルマンディー・フォーマット首脳会談から一年、ウクライナ情勢の現状と展望」ロシアとチェコの専門家による円卓会議

ノルマンディー・フォーマットの首脳会談が開かれたことは、状況打開を予感させる出来事でした。しかし、ウクライナ側は調印した約束を守らず、状況は再び振出しに戻ってしまいました。ウクライナの内戦は相変わらず、ロシアとヨーロッパの間で不和

続きを読む

COVID-19状況下におけるデジタル外交発展の新たな傾向

 確信を持って言えるのは、デジタル外交はこの10年間で、主に国家のポジティブなイメージと「ソフトパワー」のコンセプトを促進する目的と結びつけられた、まだ形のはっきりとしていない現象から、完全なる戦略へと大きく姿を変えたということである。とりわけ、デジタル外交のツールの再評価がなされた。仮に、かつては、ターゲットであるユーザーを対話や説得によって誘い込むことが基本的に重要視されていたとすれば、

続きを読む

メキシコ―ロシア外交関係樹立130周年

長年にわたり、芸術家、詩人、音楽家、作家、歴史家、社会活動家など、著名人の交流が増えてきた。おそらく最も有名な例は、映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインが1930年代初頭にメキシコを訪れたことだろう。このような交流は、相互理解と協力に基づく強い絆を築き、両国民の間で豊かで実りある対話を維持するのに役立つ。これらすべてが、両国間の交流の継続性を強化し、内容を充実させ、促進してきた。

続きを読む

強制的な協力関係における建設的な対話

民間外交の歴史において、「ダートマス対話」以上に意義を持つものは存在しない。60年の歴史を誇るこの露米間の非政府運動は、その活動の基盤と様式の独自性を納得させるものである。「対話」の主な独自性は、ソビエト(のちにロシア)とアメリカの社会的・政治的エリートの非公式でのコンタクトのチャンネルとしての役割を持ちながら、両国の指導部の決定にとって、何度となく重要な情報源となったという点にある。

続きを読む

ロシアサイバー外交の新しい地平

一年前の2019年12月28日、ロシア大統領令により、ロシア外務省の新しい部署として、国際情報安全局(DMIB)が創設された。DMIB創設はいうまでもなく、ロシア政府が情報コミュニケーション技術の発展に伴うすべての問題に高い関心を持っていることのあらわれであり、情報空間という今日的分野において発生する挑戦と脅威に対し、外交手段でもって迅速に対応する必要があることを示している。

続きを読む

現代世界における諜報協力:挑戦と問題

100周年を迎えるロシアの対外諜報の経験は、興味深く、教訓に満ちている。1920年12月20日に設立された全ロシア非常委員会対外部(INO)は、ロシアの対外諜報活動の歴史(INO-KGB第1総局-SVR)の始まりとなった最初の自立した機関であり、すでにその活動当初から、多くの外国の諜報機関との協力関係を築いている。

続きを読む

「京都議定書-2」:西ヨーロッパの気候外交の「レームダック」

2020年12月31日、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の、京都議定書に加えられたドーハの改正案が発効する。この文書は、2013年から2020年の京都議定書の約束期間を延長し(以下、「京都議定書-2」という非公式な名称を用いる)、先進各国が負担する温室効果ガスの削減目標値の更新を盛り込んだ、京都レジームへの一連の改正を含むものである。

続きを読む

ヴィシェグラードグループ ヨーロッパに残されたウクライナの希望

2021年、チェコスロバキア連邦共和国、ポーランド共和国、ハンガリー共和国[1]との間でヴィシェグラードグループ創設に関する協力宣言が調印されてから30年が経つ。ヴィシェグラードグループはその間、山あり谷ありで、参加国それぞれの政治的立場も離れたり、近づいたり、大きな変化を経験してきた。

続きを読む