パンドラの箱を開けてしまったブレグジット 分離主義者の勝利が英国と欧州にもたらすもの

「ヨーロッパの選択」を発展のベクトルとしながらも、イスラムの宗教的・文化的伝統に深く根ざした正真正銘のアジアの地域大国であり続けたケマル時代のトルコの立場に、今日の英国は置かれているかもしれません。ブレグジット後のイギリスは、ヨーロッパという幹線道路の脇で、独自の道を歩こうとしたオスマン帝国崩壊後のトルコに似ているのです。

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「ASEAN独自のインド太平洋構想」と急激に先鋭化する米中対立

インド太平洋構想とは、インド洋と太平洋という2つの大洋を一体とする空間に、従来の「アジア太平洋」に代わる新たな地域秩序を形成しようとする概念である。この議論には米国・日本・オーストラリア・インドが主として関与している。停滞していた「4か国」協力の動きは中国が「一帯一路」構想を打ち出すとすぐさま活発化した。

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ロシアとトーゴ:互いに歩み寄って

2021年2月15日から17日にかけて、トーゴ共和国外務大臣R.ドゥセによるロシア実務訪問が行われた。「今日は歴史的な日となりました。今日我々は、トーゴの外務大臣を歴史上はじめてロシア連邦にお迎えしています」ーラブロフ外務大臣は、ドゥセ外相に対してそのように述べた。

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現代の国際関係におけるSCOの役割:ウズベキスタンからの視点

2021年6月15日、上海協力機構(SCO)は設立から20周年を迎える。その比較的短い時間の間に、この組織はユーラシアでも最も影響力のある多国間組織の一つに成長した。中央アジアの安定と平和の確保における上海協力機構の役割は、海外の専門家たちによって様々に評価されている。

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連邦国家の20年 成果と教訓

連邦国家を発展させるためには、双方から働きかけ、お互いに歩み寄る方法を模索し、両国民に理解され、求められる統合の枠組みを作る必要があります。私たちがかつて一つの国に住んでいたとしても、その記憶が、子や孫が連邦国家に住みたいと思うことを保証してくれるとは思えません。そうではなく、生活環境や考え方、政治が変わり、国自体が変わり、新しい世代が育っているのです。最近のベラルーシでの出来事は、それをはっきりと証明しています。

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ベラルーシの政治情勢について

ミンスクにとっての深刻な課題は、ベラルーシの社会で親欧米派の感情が高まっていることです。現在、人口の約4分の1がその影響を受けていると考えられます。しかし、この割合は30歳以下の年齢層でより高くなっています。国内の親欧米派の活動家やNGOの資金調達や活動のネットワークがさらに活発化し、海外でもヴィリニュスやワルシャワを中心に彼らを支援するインフラが充実していくことが予想されます。

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ベラルーシにおける政治動員および社会化の手段としての共通の歴史

ポーランドおよびリトアニアとベラルーシ人の歴史的な運命の一致団結は、多くの知識人やベラルーシの社会団体によって喧伝され、A.G.ルカシェンコ政権によっても好意的に受け入れられているが、現代ベラルーシの国家像および民族性を根底から揺るがす「文化的地雷」ともなるのである。

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新型コロナウイルスパンデミック期間中の心理的影響と適応資源

人はそれぞれ、強制的なライフスタイルの変化、時間をかけて検討し計画してきた事柄の実現不可能性、今後の見通しの不透明性、そして目先の人生だけでなく、近い将来や恐らくもっと先の未来の人生をも新たに立て直す必要性などと、程度の差はあれ向き合わなければなりません。

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