中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任の王毅氏は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣との会談のなかで、2023年、中国はロシアのみならず、すべての国々との間で協力の新たな地平を拓いていくと語った。

王毅氏は、「中国共産党第二十回大会の精神を全面的に具現するための最初の年であり、自主独立の外交を断固として実施していく。中国式現代化を通じて、さらなる発展を達成する。中国の発展は世界にとっても更なる機会を提供するものであり、ロシアのみならず、すべての国々との間で、協力の新たな地平を拓き、すべてのパートナーとの連携をさらに充実させていく」と話した。

外相経験のある王毅氏は、2022年に行った国際情勢と中国外交の関するセミナーで、中露関係は一枚岩のように固く、不安定な国際情勢には左右されない、との考えを示していた。

王毅氏は昨年を振り返り、中国とロシアが相互の基本的な国益を守るためにかたく支え合ったとし、政治的、戦略的信頼関係がより一層深まったと指摘した。

王毅氏は、「一部の国が冷戦時代の思考に逆戻りし、『民主主義対権威主義』という間違った主張が行われているなかで、中国とロシアは他の国々と共に一貫して、世界の多極性と国際関係の民主化を推進し、覇権に反対し、新冷戦に抵抗してきた。中露関係は第三者を標的としたものではなく、不干渉、無強制の原則に基づいたものだ。風や雲の変化を恐れず、関係は泰山の如く成熟し、安定している」と語った。

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By KokusaiSeikatsu

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