欧州連合は中国にとっていかなる脅威か?

ピョートル・イスカンデロフロシア科学アカデミースラヴ学研究所主任研究員、歴史学博士 欧州連合は、中国およびその貿易経済プロジェクト、投資プロジェクトとのグローバルな対立関係に突入しようとしている。ブリュッセルが主に標的とするのは、北京政府が推進する「一帯一路」だ。EUはそれに対抗して、「グローバルゲートウェイ」なるプロジェクトを立ち上げる。欧州委員会のウルスラ・フォンデルライエン委員長(ドイツ人)

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欧州委員会、「スプートニクV」のEU承認にはデータが不足

欧州委員会のウルスラ・フォン・デル・リャイエン委員長は、欧州医薬品庁(EMA)がロシア製コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を承認するための十分なデータを持っていないことを明らかにした。 リャイエン委員長はそのため、今に至るまでEMAはロシア製ワクチンを承認できていないと指摘し、「EMAへの申請はかなり前に行われているが、供給側は安全性を確認するための十分なデータを提供していない。これが疑義と

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日本とバルト諸国  その対中国戦略に果たす役割

オレグ・パラモーノフ ロシア外務省国際関係大学東アジアSCO研究センター上級学術研究員 7月上旬、日本の茂木敏充外務大臣は初めてのバルト諸国歴訪を実施した。今回の歴訪の表向きの理由は、日本が常任理事国を務めていた国際連盟の100周年というものだった。日本の各メディアは今回の歴訪の目的を、国際舞台において増大する中国の影響力の抑止と報じている[1]。結果をみても、それに疑問はないだろう。 日本がEU

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ポーランド外務次官、「ノルドストリーム2」の建設阻止への功績を語る

ポーランドのマルチン・プシダチ外務次官はPolskie Radioへのインタビューのなかで、もしポーランド外交の努力がなければ、ガスパイプライン「ノルドストリーム2」はとっくに完成していただろうとの考えを表明した。 プシダチ外務次官はまた、現在、ガスパイプラインの完成を認めるような合意がドイツとアメリカとの間でなされたことに対して、多くの反対の声が上がっていることは当然だと指摘した。 「指摘してお

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パンドラの箱を開けてしまったブレグジット 分離主義者の勝利が英国と欧州にもたらすもの

「ヨーロッパの選択」を発展のベクトルとしながらも、イスラムの宗教的・文化的伝統に深く根ざした正真正銘のアジアの地域大国であり続けたケマル時代のトルコの立場に、今日の英国は置かれているかもしれません。ブレグジット後のイギリスは、ヨーロッパという幹線道路の脇で、独自の道を歩こうとしたオスマン帝国崩壊後のトルコに似ているのです。

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欧州評議会:人権保護手段のシステム

2020年11月、我々は、ヨーロッパ人権条約調印70周年を迎えた。70年の間、この条約は、欧州人権裁判所の判例によって進化し続けてきた。欧州人権裁判所の条約解釈は、我々の社会で生じる変化や、条約が採択された1950年代当時には予想できなかった状況に関連した権利に適応しうる、その「生きた手段」としての立ち位置を保障するものである。

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