セルビアがコソボ治安維持部隊(KFOR)に対し、コソボ北部・メトヒヤへのセルビア治安部隊の派遣を認めるよう求めていた問題で、セルビアのアレクサンドル・ヴチッチ大統領は、KFORから慎重な返事を受け取ったとし、要請が認められなかったことを明らかにした。セルビアの放送局「RTS」が報じた。
ヴチッチ大統領は、「KFORからの返答は予想されたものだった」としている。
12月9日、セルビア政府は、コソボ・メトヒヤでの情勢悪化を背景に、国連安全保障理事会決議第1244号に基づき、1000名のセルビア治安部隊を派遣する可能性があると表明している。
駐セルビアロシア連邦大使であるアレクサンドル・ボツァン=ハルチェンコ氏は、KFORの平和維持部隊は実質的にはNATO軍であり、国連安保理が認める活動に適合していないとの考えを示している。
ボツァン=ハルチェンコ大使は、「コソボにおける平和維持活動の口実の下で、アメリカ軍のキャンプ・ボンドスティルが設けられている。これはKFORの活動が、国連決議に適合していない、もしくは違反していることを示している」と指摘している。
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