ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とニューヨークで会談し、黒海におけるNATO艦隊のプレゼンスの強化が重要であるとの考えを示した。ウクライナ大統領府報道部が明らかにした。

「黒海地域における安全保障強化に向けたNATOとの共同努力の重要性について、大統領は黒海におけるNATO艦隊のプレゼンスのさらなる強化、および黒海沿岸各国の相互協力の重要性を強調した」(ウクライナ大統領府報道部)

7月1日、NATO南コーカサス・中央アジア担当ジェイムズ・アッパトゥライ特別代表は、黒海はロシアのものではなく、NATOは引き続き、自らのパートナーを支援するため同地域にとどまる、との考えを示していた。

「黒海がロシアのものであるとは我々は絶対に認めない。NATOの同盟国とパートナーを支援するためにプレゼンスを保持する。我々が取り組んでいる問題の一つは、黒海におけるグルジアの安全保障問題におけるトビリシとNATOとの協力深化だ」(アッパトゥライ特別代表)。

ジェイムズ・アッパトゥライ特別代表はまた、NATOは黒海地域におけるプレゼンスをさらに拡大する計画であるとしている。「NATOは黒海地域におけるプレゼンスをさらに高める。それは我々が同地域に投入する海軍部隊であり、NATO加盟各国によって実施されるものの、相互に調整された行動となる。イギリスの部隊、フランスの航空機、アメリカの艦船などを見ることができる。ロシアにとっては気に食わないだろうが、それでも我々は続けるだろう」(アッパトゥライ特別代表)。

By KokusaiSeikatsu

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