ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は声明を発表し、西側諸国はロシアの周辺情勢を不安定化させようとしており、それにはフェイクの力も借りようとしている、との考えを示した。リアノーボスチ通信が伝えた。
「ロシア連邦下院選挙が行われる外交的条件」と題したウェビナーに登壇したラブロフ外相は、「我々の周りには不安定の帯が作られようとしており、隣国と我々の兄弟諸民族に対して、西側の味方か、それともロシアの側か、という選択を押し付けようとしている」と述べた。
またロシアとその周辺地域を、西側は軍事的、経済的に支配しようとしている、と指摘している。
これより先『国際生活』では、ユーラシア空間における「不安定の弧」が作られようとしていることに関する記事を発表していた。そのなかでは、「対立、情報戦争、紛争を通じたユーラシア空間の解体は、今日のユーラシアに対する新植民地主義的政策の基本であり、アルファかつオメガである。その最終目的は、第二次世界大戦の結果の見直しであり、新しい一極的世界支配を自らの手のみならず他人の手も借りて打ち立てようとする試みであり、ロシア、中国、そのほかの新しいパワーセンターの地政学的地位を一気に貶めようとするものである」と指摘されている。