ブルガリアのストイチョ・カツァロフ保健大臣は、国民へのCOVID-19ワクチン集団接種の判断ミスにより、約1万人が死亡したことを明らかにした。タス通信が伝えた。

カツァロフ保健大臣は、「ブルガリア政府はワクチン集団接種において、60歳以上の高齢者および重篤な疾患を持つ患者への優先的接種を実施しなかった。専門家らの意見によれば、この判断ミスにより、パンデミックの第二波で約1万人が死亡した。このうち約80%は高齢者であり、(接種をしていれば)救われたはずの命である」と話した。

同大臣はまた、COVID-19ワクチンの発注においても重大なミスがあったことを指摘する。ブルガリアは、イギリス=スウェーデン企業であるアストラゼネカのワクチン発注を優先させ、EUが承認している他の3つのワクチン(アメリカのファイザー、モデルナ、ジャンセン)を調達しなかったが、納品の遅延により、2月末までに接種を完了したのは約20万人にとどまった。

By KokusaiSeikatsu

『国際生活』はロシア連邦外務省を発起人とする、国際政治、外交、国家安全保障の問題を取り扱う月刊誌です。創刊号は1922年、『外務人民委員部週報』として出版され、1954年に『国際生活』として、月刊誌として復刊しました。今日、ロシア国内だけでなく、世界各国においても幅広い読者を獲得しています。